ムックリは、アイヌ民族の代表的な楽器です。 日本語では「口琴(こうきん)」、英語では「ジューズハープ」と言います。 長さ10cm、幅1.5cmほどのムックリは、ひもを引くことで弁を振動させ、出た音を口の中で響かせる楽器です。
今では、彫刻刀と切り出しナイフを使って作りますが、 アイヌの人たちは、北海道に自生する細くて小さい「ネマガリダケ」をマキリと呼ばれる小刀だけで作っていました。 音程やメロディはありませんが、口の開け方や息の出し入れ、響かせ方などで様々な音色、 例えば動物の鳴きまねや風の音なども表現していました。 大勢で演奏するものではなく、おもに女性が一人で鳴らして楽しむものです。
竹製の板を彫刻刀で削り→持ち手・引き手をつければ→いよいよ演奏体験、さあ鳴らしてみましょう!!